Professional版の機能
Professional版で設定できる解析パラメータは以下のとおりです。
- 計算エリア
- 土地利用条件(粗度係数・建物占有率)
- 降雨
- 排水路
- 詳細な微地形(盛土・畦畔)
計算エリアの設定
解析範囲に計算エリアを設定することができます。
計算エリアとは
解析範囲内の計算を行うメッシュの集まりのことをいい、計算エリアに含まれないメッシュに対しては、計算を行いません。
計算エリアを設定することで、計算にかかる時間を削減することができます。
土地利用条件の設定
メッシュごとの建物占有率の設定
建物データを読み込み、各メッシュに建物占有率を設定することができます。
国土地理院がインターネット上で公開しているデータを、建物データとして読み込むことができます。
建物占有率とは
メッシュ内にある建物データの面積の割合を計算して設定します。
家屋の抵抗力であり、合成等価粗度係数の算出に用います。
建物占有率の設定画面
背景地図は地理院タイル(写真)を使用しています
メッシュごとの粗度係数の設定
各メッシュに地目を設定し、地目ごとに粗度係数を設定することができます。
国土地理院がインターネット上で公開しているデータを、地目データとして読み込むことができます。
粗度係数とは
地表面の摩擦抵抗の度合いであり、合成等価粗度係数の算出に用います。
Standard版では、解析範囲全体に一律の値を設定します。
粗度係数の設定画面
背景地図は地理院タイル(写真)を使用しています
降雨の設定
豪雨とため池氾濫水の相互作用による浸水想定が可能です。
解析範囲に一律の降雨量を1分単位から設定することができます。
降雨の設定画面
背景地図は地理院タイル(写真)を使用しています
排水路の設定
排水路を設定すると、メッシュに水路(底高分のくぼみのようなもの)ができ、水路に水が流れ込みます。
排水路を小河川に見立てて解析を行うことも可能です。
排水路とは
メッシュの中央に対して、縦方向と横方向に配置することができます。地盤高とは別のレイヤーに設定されます。
水路幅、底高、初期水深などのパラメータを設定することができます。
排水路の設定画面
背景地図は地理院タイル(写真)を使用しています
詳細な微地形の設定
盛土の設定
盛土を設定すると、メッシュの境界に天端高分の盛土が配置され、水位が天端高以上となったときに隣のメッシュに水が流れます。
盛土とは
メッシュの境界に2つまで配置することができます。地盤高とは別のレイヤーに設定されます。
各メッシュの盛土に天端高(標高)を設定することができます。
盛土の設定画面
背景地図は地理院タイル(写真)を使用しています
畦畔の設定
畦畔を設定すると、メッシュに畦畔高まで水が溜まり、浸水深が畦畔高以上となったときに隣のメッシュに水が流れます。
畦畔とは
各メッシュに配置することができ、地盤高とは別のレイヤーに設定されます。
解析範囲内の畦畔に一律の畦畔高を設定することができます。
畦畔の設定画面
背景地図は地理院タイル(写真)を使用しています